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読書の秋①
2015年09月07日 (月) | 編集 |
9月。読書の秋。

今日、ふと、論語を読みたくなって書店に行った。
教室に置く参考書を買うために行くはずだったのに、書店に着いたときは真っ先に論語の場所を探していた。

そして、論語についていろいろな本があるんだなぁということを知った。

今日、購入したのはその1冊。
『論語エッセイ』

論語がメインというわけではない。
論語に書かれていることを題材に書かれたエッセイ(随筆)だ。

しかし、これがまあ、「ドカン」「ズシン」「ジーン…」とくるのだ。

長くなるが、2つ紹介したい。

「未だ一簣を成さざるも、止(や)むは吾が止むなり」
訳:(たとえば山をつくるときのように)最後の一盛りというところで止めてしまうと完成しない、そこからの進歩はなくなる。

という論語の文に対しては

「最後までやりきる」というタイトルで以下のような文が続いている。

できないかもしれない、と焦っているうちは、がんばれるのに
「あぁ、ここまでくればもう大丈夫」と思った途端に、
それまでの力が抜けてしまう。

「これなら、いつでもできるわ」と思ったことほど完成できない。

どうやったら怠けられるのか、どうやったら休めるのか。
自分でも気付かぬうちに探している。

マラソンでも、ゴールの手前で座り込んでしまったら、
それまで走ったことは記録されない。
走らなかったのと同じこと。

人生の中でそんなこと、たくさんやってきたのかもしれない。
あと一歩の努力をしなかったために、何も記録に残らない。何も誇りにならない。
最後まで、もうあと一歩がんばろう。



もう一つ。
「之を愛して能く労することなからんや。忠にして能く誨(おし)うることなからんや」
訳:愛しているならば励まさずにいられない。誠実であるならば人を教え導かずにはいられない。

これには「いつでも待っている」というタイトルで、

あなたが望むことであれば。
たとえ私にとっては納得できないことであっても、寂しい別れとなったとしても
わかったよ
応援するよ
がんばって
という言葉しか言えず。

失敗して帰ってきても、おかえりなさい、と自然に迎え入れる。
あなたが話したければ、なぜうまくいかなかったのか、耳を傾け、求められれば
自分なりの意見を言おう。

だからいつでも出ていきなさい。
そしていつでも帰ってきなさい。

別れる準備も
迎える準備もできている。



と書かれいてる。


本当の「道徳」とはこういうことを言うのだろう。
大人である私たちこそ、こういう心がけを常にしていく必要がある。


この「論語エッセイ」、全部で84の論語の一節とエッセイが書かれている。
ぜひ一読することをオススメします。

今日の四字熟語。論語から生まれたものを。
優游涵泳(ゆうゆうかんえい)
意味:ゆったりとした気持ちで学問や技芸の深い境地を味わう。

休みたければ休めばいい。
進みたければ進めばいい。
どちらを選んだとしても、その気持ちが穏やかになればいい。
スッキリと考えよう。


明日は明日。
14時から開校です。

教室で待っています。
いつでも。

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